極真空手による青少年教育「礼節・心を鍛える」ことを重視します。

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武道による教育とは

稽古は「心のありよう」を大切に

「すくすく通信通巻10号掲載-2014年3月」に発刊された内容を修正掲載します。

昇級試験を行いました。内容は筆記と実技です。
特に杉原道場では「心のありよう」を重視しますので、どれだけ道場訓を理解し日常生活に生かそうとしているのかを大切にしています。

道場訓を理解し日常生活に生かす

小学生ですから本質的な「心のありよう」をすぐに実践することは難しいのですが、記憶に残し心に刻み根となってくれればよいと思っています。
子供たちの回答少し抜粋して掲載します。
質問は「教わったことをどんなことでも書きなさい。」です。

▶「力は自分のためでなくほかの人たちに使うことを努力したいです。」
▶「いじめやケンカは人生に必要ない。」
▶「むかむかしている人は弱い。」
▶「弱い人には優しく全力でせっする」
▶「無敵とは敵がいないこと」
▶「相手を突き飛ばさないで人とつながる。」
▶「本当は優しいことが強いのに、なんでアニメなどは怒りが強いのか?」

その他、黙想に関してや、身体的側面においては「軸」「バランス感覚」「足裏(MP間接/リスフラン関節)」など多くのことが書かれておりました。

突き飛ばさない大切さ

人は幼いまま成長しなければ、相手を突き飛ばす習性から逃れられません。自分にとって都合のいいときは繋がろうとしますが、そうでない場合は切ってしまいます。
相手の言葉や接触などが気に入らないときは、判断する間もなく関係を切るために突き放します。
この習性がやっかいで人生においてマイナスとなることが多々あります。
「つい言ってしまった。」など「つい~してしまった。」
とはよくある後悔です。

ケンカなどで相手を怪我させてしまう原因のほとんどは突き飛ばして転び頭を打つことです。
気持ちが高ぶっている時など一瞬の行動が人生を変えてしまうこともありますから、稽古によってこの習性を克服することが重要です。

武道の極意は「繋がる」

武道で大切な「心の在りよう」は繋がることです。
相手を突き飛ばすなど、自分の思惑を相手にぶつければ必ず相手も反応して防御ないしは反撃されます。
自分の思惑通りに相手は決して動いてくれません。
それでも相手を動かそうとすれば力勝負となります。
そのため力勝負に勝つための努力が主になってしまいがちです。

しかし実際に力勝負に勝つことは容易ではありませんし、仮に勝っても得ることと失うことの両方がついてまわります。

武道では相手と組み合った際、いかに思惑を捨てるかが大切で、「突き飛ばす」や「切る」のとは反対に「繋がる」ことを技とします。その心があれば相手との接触点は敵対せず反発されません。
その結果、相手の動きを止め、結果動かすことができます。
相手に対する思惑を捨てると逆に相手を動かせるのです。
どのような精神状態でも「繋がる」習性を稽古を通じて身につけることが大切です。稽古し日常の中で常に「繋がる」ことを主として動くことができるようになれれば、大きな成長いえるでしょう。

この記事の執筆者
杉原 政則
杉原 政則国際空手道連盟極真会館総本部手塚グループ副会長
極真空手東京本部本部長 極真空手五段
1963年生まれ、10代の頃より極真空手を始め、総合格闘技、護身術、合気道、柔術の門もたたき修行を重ねる。空手を手段とし青少年教育、人格育成を実現するために指導方法を模索、現在までに延べ1000名をこえる青少年を指導する。
家庭教師や塾講師など学習面での教育にも携わった経験を持ち子供向け学習道場も主催。知能教育主体ではなく知性教育を重視する。大人向けの「健やか教室」「子育て教室」も開催し、武道を通じての総合的な人間教育を志す。

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