極真空手による青少年教育「礼節・心を鍛える」ことを重視します。

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武道による教育とは

なぜ勝敗にこだわってはいけないか?

「すくすく通信通巻25号掲載-2018年1月 / 通巻31号掲載-2020年3月 」に発刊された内容を修正掲載します。

空手大会を開催

空手大会を開催し各学年ごとに分かれ、審判も子供たちが自ら行い自主性にあふれたよい大会になりました。

勝つための努力は惜しまず勝敗にはこだわりません。(道場訓

武道の試合ですので勝敗の結果以上に礼節を重視した大会です。礼を欠く行為は即減点となり場合によっては勝敗がひっくりかえります。

結果ではなく結果後の姿勢にこそ価値があることを知ります。(道場訓)

礼に始まり礼に終わる事はもちろん、試合中の姿勢、終了後の姿勢まで主審は判定します。
審判は3人制ですが主審も副審も子供自身です。今まで学んだことの全てを駆使して判定します。
場合によってはおかしな判定が出ることもあります。しかし誰一人として審判にクレームを言ったり、不満を見せたりする子供はいませんでした。

なぜ勝敗にこだわってはいけないか?

精神的なことは必ずフィジカルに影響します。
勝敗など結果に対して「絶対に勝つ」「負けられない」などと、とらわれてしまうと人は緊張します。
緊張は必ず「力み」となります。
スポーツにとどまらず、書や絵画などの芸術分野を含めあらゆるシーンにおいて「力み」は禁物です。

力むと関節は固まり動きが制限されます。

力は波ですから、固まったところで力は止まってしまいます。そのため、体全体の力は使えず部分的なところの力のみになってしまいパフォーマンスが上がらないのです。

緊張と力みはセットで癖になりますので、繰り返していると何かをするさいに力まずにはできなくなってしまいます。
この癖がありますと、重いものを持ったときなどに癖で力むので、力が体全体に分散せず肩・腰・膝などに重さが集中して痛めてしまいます。

そのため関節は常に緩んだ状態を維持しなければパフォーマンスが上がらず、怪我しやすい状態になってしまいます。

力まず多関節運動で細やかになる

今一つ力んではいけない理由があります。
関節が固まることで、動作に参加する関節の数が減ってしまうからです。
関節は基本的に回転運動(ヒンジ運動)をします。
そのため一つの関節では直線を描けません。手首や肘だけでまっすぐな線を引けないのです。

武道では相手をまっすぐに押す練習から、書道ではまっすぐな線を書くことから稽古すると良いと言われます。
直線は回転する関節がいくつも連動し見事に協調して実現する奇跡的な出来事です。
簡単に言えば体全体が協調しなければ一本の直線が描けないのです。直線動作は小手先で行わず体全体を連動させる稽古になるわけです。
この力まない事による多関節運動は細やかな動作を可能とし、運動、芸術、工作などあらゆるシーンで必須となります。
そのため結果を含め何事にもとらわれずに、心静かに緩みの体(自然体)であることが才能を開花する大切な条件となるのです。

この記事の執筆者
杉原 政則
杉原 政則国際空手道連盟極真会館総本部手塚グループ副会長
極真空手東京本部本部長 極真空手五段
1963年生まれ、10代の頃より極真空手を始め、総合格闘技、護身術、合気道、柔術の門もたたき修行を重ねる。空手を手段とし青少年教育、人格育成を実現するために指導方法を模索、現在までに延べ1000名をこえる青少年を指導する。
家庭教師や塾講師など学習面での教育にも携わった経験を持ち子供向け学習道場も主催。知能教育主体ではなく知性教育を重視する。大人向けの「健やか教室」「子育て教室」も開催し、武道を通じての総合的な人間教育を志す。

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