極真空手による青少年教育「礼節・心を鍛える」ことを重視します。

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背筋を伸ばしてはいけない

すくすく通信通巻11号掲載 2014年11月発刊

ノーマルポジション体操・腕編

本来、体操とは読んで字のごとく体を操ることです。体操といえば、ラジオ体操・ストレッチ・ヨガなどをイメージされると思いますが、その根幹にノーマルポジション(本来の位置=自然体)が必要になります。
肩がよく回らない等の症状があったときに、肩を回す、伸ばすなどの運動をされる人が多いと思います。しかし肩は軽くならないことがほとんどで、無理に伸ばすとかえって肩は重くなります。
肩は、体幹と腕とのジョイント部分ですので、この両者の関係が崩れたままで動作してはいけません。武術的に見ても、体幹と腕との関係が崩れていれば、どんなに力を入れても技は決まりません。

まず体幹と腕との関係を本来の位置に戻すことが先決で、その動作を稽古し覚える必要があります。
腕の角度や使い方で体幹の形が影響されます。
体(全身の骨格)の正しい位置で動作することをノーマルポジション体操といい、今回は腕の動作編です。
この体操は日常生活の改善です。日常のちょっとした動作を変えることで効果が現れます。
子供で言えば、勉強する際の鉛筆を持つ手、ノートを押さえる手、親御さんで言えば包丁を持つ手や食材を押さえる手の動作を正しくすることでノーマルポジション体操となります。

背筋を伸ばしてはいけない

猫背の子供を見ると「背筋を伸ばしなさい」とはよく言われることですが、実際背筋を伸ばすと腰を痛めやすくなります。猫背は背中が長くなっている状態ですから、むしろ、ゆるめて短くしなければなりません。
主な原因はお腹が収縮し硬くなっていることです。柔軟性の高い子は、ほぼお腹の柔軟性の高い子供です。
猫背を修正する第1歩は腕の角度と動作改善です。腕の使い方が体幹に影響します。まず腕本来の動作方法を稽古することが大切です。腕の動作だけで猫背は修正できませんが、腕の動作がおかしいのに体幹だけ修正しようとすると無理が生じて腰や背中に負担をかけてしまいます。
正しく動作しますと楽に日常動作が可能になり、武術でも小さな力で大きな威力を発揮できます。子供には武術の技で腕の動作を教えています。すぐ結果が変わるのでインパクトは抜群です。
ノーマルポジション(自然体)を身につけられるよう道場では指導しています。

この記事の執筆者
杉原 政則
杉原 政則国際空手道連盟極真会館総本部手塚グループ副会長
極真空手東京本部本部長 極真空手五段
1963年生まれ、10代の頃より極真空手を始め、総合格闘技、護身術、合気道、柔術の門もたたき修行を重ねる。空手を手段とし青少年教育、人格育成を実現するために指導方法を模索、現在までに延べ1000名をこえる青少年を指導する。
家庭教師や塾講師など学習面での教育にも携わった経験を持ち子供向け学習道場も主催。知能教育主体ではなく知性教育を重視する。大人向けの「健やか教室」「子育て教室」も開催し、武道を通じての総合的な人間教育を志す。

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