2010年6月25日(本部長通信977)

組織拡大(17)

具体的に方法論

目標設定

責任を持って、道場を運営するためには、道場生の対象、方法、期間などについて明確な目標と計画を立てて実行し、漠然とならないことが大切なのです。そのためには、師範自らが、道場運営の先頭に立って、道場生と生命の出会いをしなければならないのです。
道場生が、喜んで学んでいけるように、入門した時から、成長して育って行く道筋をしっかりインプットして、映像として心のなかに描いて行くようにするのです。つまり、この道場生をどのように育てていくかを入門当時から検討するのです。
この道場生の成長プログラムを既に描くことが大事なのです。三年以内にこのように育て七年でここまで持っていき、必ず黒帯を取らせ、指導者にするという決意を最初に決めて行くのです。
当然、道場生の区分けも必要になってきます。選手コースで大会で活躍できる人、指導者として後輩を指導できる人、指導者を補佐するタイプの人、生涯の友人になれる人、また、空手道を人生のライフスタイルにしようとする人、道場のために後援者となって貢献できる人と、役割をしっかり持たせた指導が必要になってくるのです。
次に重要なことは、道場生一人一人に対して、道場に通ってくる状況、空手道に対する対する理解状況、本人の空手道に対する対する決意の状況、その他、諸事情を一つ一つチェックしつつ、的確に指導するのです。
進展状況を的確に捉えて、計画的に指導するということは、その道場生に対する思いやりであり、誠意であり、愛情の表現なのです。もちろん、師範が何を求めるかでなくて、その人を育てるためなのです。そのためには、体面にこだわらないのです。ある時は、拳を飛ばさねければならない時もあるかもしれません。
耐えられだろうかと思うのですが、仕方がないのです。師範は、道場生の為に誠意を尽くしたということが実績なのです。