2010年6月22日(本部長通信973)
組織拡大(13)
精神的姿勢
極真魂
極真の大会は、あらゆる環境で戦ってきた選手たちの公認される環境なのです。自分のレベルがいかなる内容なのかを確認することができるのです。自分の基準を理解することができるのです。いくら効果を願っても、結果は大会で決定されるのです。
大会は、トーナメントになっていて、一回戦、二回戦とある段階の境目を超えて行くのです。その境目を越えて、その対戦を勝利したならば、自分の魂が復活して、新しい道が開けるのです。
トーナメントでコマを進めるごとに、対戦相手の如何なるパンチも蹴りも侵入させずに、ダメージを少なくして、勝利し続けるのです。そうでなければ、認められないし、勝てないのです。それは原則なのです。
極真魂を育てる事が、如何に困難な事なのか、皆さんはわかるのではないかと思うのです。その経験を通じて「一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただの一粒のままである」と、先人が言われているように、自分を無にして、全てのエネルギーを排出して、自分を追い込み、その中から新しい極真魂をを誕生させるのです。
ですから、極真魂を身につけるという事は、この期間ロープにつながって、稽古をすることなのです。師範は、良く過去を思い出します。最前線で一生懸命頑張っても、わずかなものを得る事が、どれほどの苦労するか味わい続けてきたのです。大変な努力を傾注して少し実るのです。
何故、極真魂が組織拡大になるのでしょうか。これは重要な問題です。極真会館が最初に提示することは、極真魂という伝統的な精神なのです。極真魂が要求していることは何かと言うと、人が一番要求することを正しいレベルで満たしてやることであり、一番辛いときに必要な人になれることなのです。
極真魂を実践した場合、それ以上嬉しい事はないのです。さらに、自分を頼ってきた場合はなおさらなのです。そのような魂があるがゆえに組織が拡大するのです。