2010年6月3日(本部長通信952)

豊かな心と道場

感動を多く持たなければなりません。気持ちの高まりを何度も味あわなければ、人間性を豊かにする事などできないのです。私達の道場は地域に影響を与えていかなければならないのです。
多くの人に愛の心情を誘発させて初めて人間が確立してくるのです。かつて妻を慕った日々を 思い出すのも良いことでしょう。その時以上の心を啓発して真心を尽くしていかなければならないのです。
青春の日々の愛情を再誘発させるべきなのです。道場で人を教育するという事は、その人がどの様な人なのかを研究して行くところから始まります。稽古のなかで、この人が良い人なのかそうでないのかを判別するのです。
当然、この人はいい人であると感じるならば、更なる努力を傾注して指導する事になります。稽古は、決まったスタイルで進めて行くのではないのです。この季節での稽古、年齢にあった稽古、かつての先輩達から指導を受けて稽古、色々と創造性に満ちた指導という事になるのです。
このような、あらゆる種類の指導メニューを準備するだけで、集まった道場生が生き生きしてくるのです。さらに、他のメニューも準備するのです。稽古でそれぞれ、どの様な反応があるのか、実験して見るのです。
もし、稽古方法が適合していなければ、もうこの稽古方法は使用しないのです。次の稽古は当然、別な内容にするのです。その稽古で反応があるのであれば、系統立てて指導が始るのです。
このような稽古が、集まってくる道場生に向いていると感じたならば、集まった道場生を分類しなければならないのです。そして、その一時似たタイプの先輩を連れ出して、いっしょに稽古をするのです。もちろん指導員が指導するのですが、一緒に似たような道場生も黙黙と稽古をします。
稽古が終わってからは、指導員は時事に関する話題を初めとして、道徳や 倫理に関する話題も提供しなければならないのです。指導者は この時、道場生に話した内容が正しいことなのか気にしてはならないのです。
さらに、道場生と 対話して、彼等の見解に反発してはいけないのです。私はこういう問題に関してどのように思うかを提言して、一緒に考えるのも道場を形成するのです。このように、レベルの高い道場を目指すのです。