2010年5月25日(本部長通信941)

心の分析

 残念ながら人の心を分析してみると、善悪が混合しているのです。そして、どちらかというと、悪に傾きやすい心の状態にあるのです。不思議な事です。純粋無垢の赤ん坊が、教育しないで育ててしまうととんでもない精神状態に陥ってしまうのです。
 やくざの世界ではないのですが、ボスが存在していて、作戦を持って人間を攻撃しているかのようです。朱に交われば赤くなるとい言葉があります。悪い友達と付き合うといつの間にか悪くなるというのです。
 何故なのかと考えると、犯罪に陥った人の行動を見ると、自分が悪を行った内容とそっくりな事を仲間に強制しようとするのです。「私のように悪い事をすれば、仲間であり、私の側だ」というのです。いつの間にか善悪の悪の部分を平気で行ってしまうようになるのです。
 悪人の最大の特徴は表と裏が違うことです。それが、悪人が攻撃してゆく内容になっているのです。表から裏に変化していくのです。つまり善から悪へ方向転換していくのです。このような人間に習性的になるのは実に簡単なのです。
 しかし、表から表への人生は、修練を積まなければならないのです。善から善への道は大変努力をしなければならないのです。それで、修行の道があらゆる分野であるのであり、正しく生きようとする人間は修練を重ね、軸のぶれない生き方になるのです。
 自分自身の心に喜びを持たせ、身体も喜んでいく人生という事なのです。精神と肉体が一つになるということは、内外が二倍になって勝つという事なのです。悪人は表と裏という事なので、表と表の二倍の生き方とは違って、表と裏なので半分の生き方で負けるというのです。