2010年5月24日(本部長通信940)

極真魂

 道場において指導する事は、自分が課題を持ち克服という過程を経なければ、勝利する事は出来ないと話します。それで克服は何でもってするかというと、手段だけではだめなのです。何かの才能でも駄目なのです。つまり、私たちが実践している組み手の世界と同じ内容なのです。真剣に精一杯真心を尽くして誠意を持って初めて克服できるのです。
 どれ程一生懸命なのかは、表情を見れば一目了然なのです。人間対人間において、組み手における様子は、どれ程一生懸命なのかが理解できます。どのようにその人が、この道場で一つの課題に対して、信じられ、命の起源として感じられる力で持って克服しようとしているかが分かるのです。 
 極真会館の組み手は、単にそこに立っているからと言って出来るものではないのです。どの位真剣なのかが問われるのです。何年も組み手を行っていると、その期間の誠意が伝わるようになるのです。
 雨が降っても雪が降っても、食事をするときも、寝て起きる時も、いったり来たりする時も、休んだり何かの行動をしても、一切の心に極真魂が宿るのです。完全に投入すれば完全に身に付いてくるのです。そしていつの間にか自分が抱いていた課題が克服されているのです。