2010年5月1日(本部長通信909)

極真メッセージ(13)共通点

空手道の良さは、修練を通して現実の状況を踏まえながら規範生活ができるということなのです。世間という限られた範疇で見聞きし、感じるのです。生々しく感じる光景を整理して武道精神に則っていくのです。 
 師範の修業時代は、誰にも負けないほど、安楽な生活を捨てて、空手道に打ち込んできたと自負するのです。生き方自体の意味を意識しながら、善良に生きようと努力してきた日々であると思うのです。
 ところで、空手道を実践して感じることを列挙します。世界を回って、人種も多く、国ごとに文化的な差異も少なくなく、その風習もそれぞれ異なっているのです。もちろん宗教などは、かなり違っていると実感します。ところが、極真空手を実践して、変わらない共通点を発見するのです。
 さて、実践空手を通して、変わらないことは、人間が修行しているという点です。黒人、黄色人、白人が持っている共通点は、人間としての姿なのです。道場で稽古をすると、人間の構造が同一であるため、同じ稽古ができるのです。肉体の構造がまるっきり一緒なのです。
 これは何を意味するのでしょうか。それは、例え人種が違っても、共通に極真空手を学べると言うことなのです。私は、世界を回りながら改めて実感するのです。形状も少しの差異はあっても、心の構造は、まるっきり同一なのです。そんな世界の人達との交流は実に感動するのです。