2010年4月21日(本部長通信899)
極真メッセージ(3)崇高な精神
極真空手は,国境の壁がないのです。この空手道を通じて,万人が共に手を取って歩める世界があるのです。どの国でも稽古スタイルは同じなのです。稽古を通じて,人格者への道を進むのであり,指導者として相応しい内容を身につけるのです。この道こそが,私たちが極真精神を身につける道であるのです。
極真空手を通しての人生とは,どのような人生でしょうか。少し本質的なことを考えてみたいと思います。私たちの活動は公益性を持っているのです。当然青少年の健全な育成を図ることは私たちの使命です。それは,礼節に見受けられる秩序,あるいは,平和や幸福の源泉になるのです。
極真の道は、乞食ではないのです。受けようとすることよりも、修行が続けば,後輩のために,全体のために先を考え,奉仕する生活になるのです。ある意味で,何ら見返りを期待せず,条件も付けずに与えようとする、崇高な精神の獲得なのです。意志と力はまずこの点から出発しなければならないのです。
それゆえに、国境の壁,人種の壁,宗教の壁までもなくしてしまうエネルギーが極真空手にはあるのです。極真会館の指導者として60年近い生涯を汗と涙で綴ってきました。極真という一本の道,武道の道だけを歩んできました。今、世界が極真を認めているのです。
この極真の伝統から,私は,新しい時代に新しい甲冑を着て、懸命で勇猛な指導者となって努力したいものです。