2010年4月20日(本部長通信898)

極真メッセージ(2)傷ついた伝統

 極真の伝統をどのように正していくべきか考えるのです。手塚会長から飛び出して、大きな組織を維持している団体があります。遺言書の最高裁の判決を無視して居座ったのです。その人物が手塚会長の弟子であることは、永遠に変わらないのです。親子が変わらないと同じようなものです。それは、長い極真の歴史で、最も胸が痛む事です。それは、極真の伝統をないがしろにしているということなのです。
 本来ならば、生命と同じくらい重要な事が、伝統ということになります。伝統なくして発展も創造もないのです。極真会館の伝統の中に、極真魂が入って、真の関係が樹立するのです。それゆえ、この伝統と連結されるときに、極真の戦士としての理想の人間像の完成の可能性もあるのです。
 しかし、悪なる団体の手先に落ちてしまったことは無念でならないのです。本来極真会館が正当に伝統を受け継いていったとするならば、現状のような分裂はないのです。つまり、大山総裁の残した、生涯の汗を流して築き上げた内容が、一瞬のうちに、強盗にそっくりそのまま奪われてしまった事になるのです。
 このように、悪なる団体に伝統を奪われ、極真の道場生を失ったのです。すべての国と世界の所有権まで渡ってしまったのです。手塚会長の心は、悲しくて無念な心情であるのを誰も振り向かないのです。
 したがって、極真会館の伝統と所有権を再び取り戻さなければならないのです。それは、裏切った弟子が、本来の手塚会長に頭を下げて自然屈服する道しかないのです。そのために手塚会長が歩んできた道は、ひとりでコツコツと本来の極真会館を世界中に提示してきたのです。それが「家族」という理念で指導してきた痕跡なのです。
 これから、師弟の到底誰も縮めることができない距離を埋めるのもこれからの課題ということになります。弟子の極度の利己主義が未来を約束された若者をないがしろにしてしまうのです。自分自身の利益ばかりに目がくらみ、かわいそうな弟子たちから目をそむけるのです。手塚会長が先頭に立って、極真会館の掃除をし、きれいに清算するのです。これからは、さらに世界中を飛行機で周り、極真の伝統を運び、各国で喜びの稲妻を走らせ
歓喜の雷を轟かせるのです。