2010年4月3日(本部長通信881)

税理士軍団の入門

 先回の審査会で5名の税理士の人達が入門しました。宍戸指導員の指導で15名の人達が入門するのです。極真空手の進化が問われるのです。夢と挑戦をテーマに高い理念が売りの極真会館です。それにしても、宍戸指導員との絆は深いのです。師範の東北学院大学大学院の後輩で税理士を目指したのでした。それもその姿は求道者でした。
 宍戸指導員は、学位を全うしさらに税理士試験の科目も合格したのです。本業が行政書士ですので、今までの経験を踏まえて、自分の得意分野の延長ということで、とても遣り甲斐を持って取り組んでいるのです。ただ、黙々と目的に向かっていく姿は泰然とした物があります。
 当然、税理士軍団を指導するのは宍戸指導員ということになります。空手の技術だけでなく、人柄が問われるのだと思うのです。宍戸指導員が道場の門を叩いてきたときの様子ですが、私の看板が付いている車を追いかけてきた事から始まります。入門以来、家族としての付き合いが深くなりました。子供たちが親しくなり、夫婦の間での付き合いも多くなりました。実に家族の理念が浸透し、師範の家族ともとても絆が深いのです。
 極真空手を修行する人が、社会的影響を与える事ができ、さらに、同じ業界の中で、極真空手の伝道師になってくれている事に、新しい夜明けを感じるのです。朝を迎える栄光の時に思えるのです。
 この五十数年の肉体を、まとって生きてきて、愛する弟子が勝利的に世間を渡っていく事が実に嬉しいし、その弟子が再び多くの孫弟子を引き連れて極真の伝統を築いていくということに、大きな栄光を感じるのです。
 ですから、弟子が、多くの影響を与える事が出来る開拓の道を歩んでいくときに、師範としては、この道が間違っていなかったのだという確信を持つのです。弟子が勝利的人生を歩まなければ、師範は未完成の状態でいなければならないのです。空手道を追及した私の本意を果たす事が出来ないのです。