2010年3月26日(本部長通信872)

絶対の戒め

 社会の倫理・道徳が乱れている時こそ、指導者を育成することの意欲をさらに高めていくことの必要性を感じるのです。空手を指導するということが、ただの技術だけではなく、人格者としてのモデルを示すことになるのです。
 ところで、衝撃的なニュースが飛び込んできました。東京都江戸川区立の小学校校長が、保護者の母親と不適切な関係となり、勤務先の校長室で性的な関係を持っていたことが分かったのです。2人の関係が卒業生や在校生の保護者らに広まったことで、江戸川区教育委員会は卒業式直前にもかかわらず、校長を更迭する異例の人事を行ったのです。
 関係者らの話によると、元校長は平成20年、学校行事などで知り合った保護者の女性と親密な関係となり、勤務先の小学校の校長室で性的な関係を持ったとされるのです。元校長はその後、女性を同校の臨時職員として採用し、その後も校内で勤務時間中にキスし、性的な関係を続けていたのです。
 今年に入って、在校生の保護者の間で2人の不適切な関係が広まり、特に24日に卒業式を終えたばかりの6年生の保護者からは、「元校長名による卒業証書を受け取るのは嫌だ」などの声が区教委に寄せられていたというのです。
 江戸川区教育委員会では、「校長として非常に不適切な行為があった。非常に遺憾」と話しているのです。教員のわいせつ事件について、東京都教育委員会が独自に分析した結果では、児童・生徒の保護者が被害対象となる割合は、全体の約1割に上っているというのです。
 神聖な学校の中心の校長室で性的関係が持たれ、さらに、処分が甘い教育委員会の内容を考えると人間として赦されるべき事なのかと問いたくなるのです。教育者として今まで人生を送ってきたのですかと問われるべきでしょう。学校がラブホテルになったのです。
 この分析であると、児童・生徒の保護者が被害対象となる割合の高さは、あまりにも多いのです。日常茶飯事ということなのです。極真会館手塚グループでは、指導員と保護者との不適切な関係があるとするならば、指導員も保護者も破門です。例え、師範といえども即刻クビです。
 性的関係と表現されますが、生命が誕生する関係なのです。それが子孫となって繁栄するわけですから、お互いが尊重しあうのであれば、陥らないはずなのです。生殖器を何だと思っているのでしょうか。愛情で夫婦間の絆を深め、子孫が広がっていく原点ではないでしょうか。それを、崩壊させるようでは、話になりません。今日は師範の怒りのメッセージなのです。この国の中高年の疲弊が全面的に表面化した内容でした。