2010年3月18日(本部長通信863)

良き指導者のいる道場

 彼岸の入りという日、よく晴れています。昨日の壮年の稽古は、人生という舞台の上で激しくも、厳しい気持ちの世界を通っている人の話を車座になりながら話を聞き入りました。話している人も、結論は自分で出せるのです。しかし、共に稽古をする友という立場で、人生の一こまを共有することが、いかに重要であるか心から感じているのです。
 大変な人生の賭けにでて、ちょっと後退なのでしょうが、信じることができる友を持つことが、これからの勝利のカギになると話し合いました。何が自分を引き立てるのかということの話です。信じることのできる人間関係を構築していくことが重要になってくるのです。
 師範も道場の指導者の中で色々な環境、事情の中で、難しい話を聞きます。されど手塚グループの文化は変わらないのです。家族という関係を重視し共に成長しあうことをお互いが心に決めているのです。
 師範は、1月31日に手塚会長から八段の段位をいただきました。この段位は、技ができるだとか、道場運営が良いという内容で授かったのではないのです。極真会館という、空手道の歴史に革命をもたらした存在の中で、四十年にわたる期間、関心を持ち続け、修行を続けてきたことに対する評価なのです。
 決して、この極真会館を裏切ることなく、心血を注ぎながら歩んだ人生を持っているからなのです。それゆえ、手塚会長が認可してくださったのです。十数年前に出会った手塚会長に対しても、絶対信頼の中で過ごしてきました。その気持ちを今も持ち続けているのです。
 目先の損得を考えて道場の運営に当たるようでは、人間としての器が小さすぎます。良き人材を育てることが道場の目的なのです。極真会館宮城県本部のスタッフは、全員高学歴なのです。喧嘩に強くなりたいどいう動機で入ってきた人達は、自然に去っていくのです。東北大卒の指導員や早稲田大学、さらに、大学院の学位を収めている指導員なのです。東北大学でも医学部で将来小児科医として社会貢献したいという道場生もいます。
 いつの間にか、未来の指導者を教育する高いレベルの道場として君臨しているのです。宮城県本部のレベルは実に高いのです。ご父兄に、それゆえ、先輩の指導を受けたならば、十二分な教育になると宣言しているのです。この道場を最大活用してください。利用されるために道場はあるのです。