2010年3月9日(本部長通信853)
生涯の基準
自分自身を高貴な人と思える理由をしっかりもたなければならないのが人生です。当然学力が問題ではなく、人間として、生命を与えられ、家族として血筋を持って生まれたことに感謝すべきなのです。母の生命、父の生命が自分に血が流れていて、その血が、自分に繋がっているということなのです。
両親の血が血管に乗って流れたのです。したがって自動的に、家族として理想的な結実を結んだわけですから、純粋な息子、娘であるのです。子供たちは間違いなく家族の血統を持って生まれたのです。それゆえ、原点は両親なのです。出発は両親ですから、自分の生命より信頼しなければならないということになるのです。
それゆえ、道場生に、両親から生まれたことを誇りに思いなさいと話します。そのために、親は犠牲になって育てたのであるからというのです。ここで、生涯ということは、一生のことを言うのに間違いがないのです。子供たちによく言います。「私」という存在は、家族の愛情を受けて育ったのだと肝に銘じなさいというのです。家族の絶対的な愛の対象が「私」だというのです。
家族であるがゆえに、「私」はどんな場にも同参することができるし、どこへでも行くことができたのです。全財産も全部相続することもできるのです。これは何物にも変えることができないし、崇高で高貴なものなのです。