2010年2月20日(本部長通信836)

手塚グループの理念 家族(10)

 朝は雪が舞い、それが雨になり、昼は太陽に輝き、夕方には空を雲が覆い、一年の全ての季節を表現してくれるようでした。親父を老人ホームへ送り、畑で鍬を持ち、ちょっと農作業です。
 気ままに、気持ちは哲学者です。それで感じることは、人間の心と体が縦と横の作用を継続させて、存在の力を発揮させることになるのです。今日の考えです。心と体の理想的な関係を続けさせなければ、存在させられないのです。このことを理解できないがゆえに、精神的な障害をもたらすことになってしまうのです。
 私が、農作業に従事するとき、畑を耕し、種を植え、鍬を振りかざしながら、汗を流すのです。私の心と体に、気持ちが燃え上がり、精神と体の五官が完全に一つになって、これ以上無い喜びを味わってしまうのです。
 農作業は、私の安らぎを感じさせる着地点になっているのです。鍬を一度高く振れば、私の心が揺れ、私の心は安らぎへと到着するということなのです。また鍬を振れば、どんどん回っていきます。続ければ続ける程、どんどん体と一緒に心は回っていきます。そして、遠心力が作用して、気持ちは頂点まで盛り上がっていくのです。
 その時、私は心と体が自然に共鳴して、小説家や詩人になってしまうのです。幸せをつづっていく資質の発揮です。この季節に舞う雪が何故かしら、慕わしくなり、自然の道理を悟るかのようです。雪の舞う美しさに何か心動かされ、自分が雪の結晶になってしまうのです。
 そんな時は、私の心と体は作動し、およそ百兆にもなる細胞から構成されている体全体が動き出だすのです。体の全ての骨は鳴り騒ぐのです。体で動かない細胞はなくなってしまうのです。一切の細胞が本来の方向感覚を忘れて、感動へと集中していくのです。そして爆発してしまいます。