2010年2月16日(本部長通信832)

手塚グループの理念 家族(6)

 極真空手の原点は、はっきり自分自身がモデルにならなければならないという事です。すなわち、中心核であるという事です。すべての道場生の価値観を引き上げていくためなのです。師範自身が道場生の教材にならなければならないという事なのです。道場生は最小限度の範囲です。さらに社会に影響を与えようというのです。
ところで、師範自身が展示場に展示されたと仮定するのです。極真会館宮城県本部を代表するという事は、博覧会を開催しているという事です。確かに教本や指導書がありますが、極端に言って羅針盤の役割は果たしますが、それだけです。なんら実体のモデルとはならないのです。
 社会の制度や仕組みを批判しても本質的な事ではない師範は悟るのです。確かに便利になることは大切なことです。しかし、私そのものがどのように振舞っていくかなのです。両親から学ぶことは歴史と現実を連結させる内容なのです。妻を思う事は日常生活そのものです。子供たちを愛することは未来を愛することなのだと決めています。それが、私の生きざまであり、中心核の師範の正体です。
 そして、そのモデルたる師範は、大統領だとしても、あるいはあらゆる世界的なすべての権威を持っているとしても、気持ちを表現できる存在があるという事なのです。心情的な喜びを表せるところがあるのです。師範が率いる極真空手でスタッフや指導者たちが、ただ追従するだけでは、何ら心の満足感を得ることはできないのです。その意味では、道場は私をモデルとした家族の延長そのものなのです。そこで充実感を味わえるのです。