2010年2月12日(本部長通信828)

手塚グループの理念 家族(2)

 手塚会長は良く楽しくなければ何の意味がないと口癖のように言います。喜びのない空手道は無意味であると断言するのです。空手道は、良い状態でなければ、するべき武道ではないというのです。それは、空手道という形が、楽しいという状態であるべきであるという事なのです。どうして厳しい訓練をする極真空手が楽しいのかという事なのです。
 極真空手道の形態が、楽しいという状態からのみ、稽古がなされるべきであるというのです。そのような結論をこのグループは下しているのです。人間の成長のためにこの極真空手道はあるというのです。
 道場生どうしが、楽しいという事を中心に一つになり、和気あいあいとした道場生どうしの関係が結ばれ、一つのファミリーとしての伝統が打ちたてられ、そのような人たちで結束する道場を目指すのです。
 まさに、極真空手道は、楽しみを味わうための修練の日々であるというのです。その意味では、道場の夢はただ一つ、家族としての楽しい絆を作り上げていくことなのです。喜びや幸福は、一人だけ孤独で成り立つようなものではないのです。ファミリーがあって初めて感じることができるのです。
 お互いが対話できる存在、それを道場では形成するのです。なぜ、道場生が存在するのかというならば、道場が人材を成熟させるためなのです。人間同士、お互いが思いやる関係を、空手道がある限り保たれるのです。ある事情で何十年かぶりに道場に来ても、その絆が息づいて訪れた道場生に安らぎを与えていくことのできる場所なのです。
 手塚グループの願いは、楽しい絆づくりなのです。それは、たった一時間でも一緒にいたいし、どれほど一緒にいてももっといたいし、飽きるほど稽古をしても、まだまだ続けていきたいと思う心なのです。そのような存在を手塚グループは目指しているのです。
 この道場で何を皆に与えたいかであります。はっきりしている事は、空手の技術を与えることだけではなく、知識を与えることとだけではなく、権力を持って威張ることではなく、財産を与えて良い生活ができるようにするにするためでもないのです。ただ、道場生が、より良い人間として愛情あふれる実体となってもらいたいという事が主な理由なのです。