2010年2月11日(本部長通信827)

手塚グループの理念の検証(家族)(1)

 人生は、実に短いものです。そこで、このグループは、空手道の完成を目指すのです。そのために、道場で稽古をして、自らを管理するのです。宗教者や修道者と私たちとの抜本的な違いは、神社仏閣は、主に個人を中心としてあらゆる行事を行いますが、このグループは、全てを家族として捉えることです。
 理想や目的を家族に帰着させるのです。否、人生の目的を家族とともに歩むことを目的とするのです。その目的を遂行するためのけん引役が道場生であるという位置づけなのです。どんな立場で稽古しようとも、目的を同じくするのです。家族の中でのパーツである立場、たとえば、子供であったり、妻であったり、夫であったり、道場で訓練した精神力と肉体で家族のベースをより強固なものとする努力を率先することなのです。
 当然青少年が空手道を追求しながら、稽古をするということは、特に重要です。何故ならば、ストレートに自分の人生として目標を持つことができるからなのです。青少年を良き家族作りに長い期間をかけて指導するのです。
 稽古しながら、ただ空手道の技術を学ぶだけでなく、結局、父母と子女、夫婦の調和を見据えての練成研磨ということになるのです。ただ、男性が男性で、女性が女性で、おいて死んでいくために、人生はあるのではないと指導をするのです。
 道場で学ぶことは、必要性の順序なのです。人間には知識も必要であるし、お金も必要であし、権威であったりもします。そして、科学文明はこれからも発達するのです。しかし、追いつけないものがあるのです。それはささやかであっても、家族でしか味わえないし、一人で感じることができないものなのです。それを私たちは喜びとか幸福とかハッピーとかと呼ぶのです。