2010年2月2日(本部長通信816)

アランファミリーとの和やかなひと時

 先生ラリーの町は、小さくまとまった町です。昼の食事はこの街のサンドイッチレストランで軽くすませました。石畳のきれいな街並み、行き交う人々は、町を大切にしているようです。原の町商店街もこのようなきれいな町並みが整えばと思うほどでした。
 もちろん、大きなショッピングモールもあります。しかし、お互い張り合わず、必要に応じで市民が楽しんでいるのです。歴史と伝統の町という気がします。人々が通り過ぎるとラリー先生と声をかけて挨拶する人が多いのです。極真空手の道場を持っている町の人気の者という気がします。
 町の中央には、巨大な教会が聳えています。教会の中を案内してもらいました。中は博物館のようになっていて、400年程の歴史が綴られています。特に、スペインとの戦争で打ち勝った時の英雄が祭られ、代々の王家の墓も教会の地下に安置されているのです。一周するだけで、一時間以上はかかってしまいました。
 さらに、礼拝をするところがあり、説教台に立って、神父ならぬ、極真魂の宣布をしたのです。共に笑いながらのジェスチャーでした。人と人とが誰でも知りあっている町、フレンドリーな会話がなされる街、通る人がどこの誰だかわかる街、まさに、地域のコミュニティを先取りしているかのようでした。
 さらに、アラン邸は向かいました。高級な住宅街です。玄関はリモコンでドアが開きます。車がそのまま石畳の庭を過ぎて行きます。敷地面積東京ドーム1個分ぐらいです。大きなプールと鯉が住んでいる池があり、トレーニングジムの備え付けた別館があり娘さんが留学から帰った時使っているのです。
 部屋の中には、鎧兜が置かれ、日本で収集した骨董品が美しく配置されているのです。チリ国のロドリゴが、師範アランに学びに来ていました。少し車で行ったところに道場があります。そこで、直接の指導をするのです。南米の人ということで、ちょっと陽気なのです。しかし、空手の修行は実に曖昧なので、師範アランの大きな声とボディタッチそして、インフォメーションが激しく語りかけられます。
 練習が終わり、師範アラン家族と高級レストランでのディナーです。ベルギー語、オランダ語、英語、スペイン語と家族を含めて7人なのですが飛び交います。私の性格が実に社交的であるので、身体と片言の英語を組み合わせながら楽しいひと時を過ごしました。宴会慣れしている私にとってお手の物ということですが、ここでも英会話を勉強しようという気持ちになります。それでも原点は人間性です。英会話が出来ても人間が暗くては話にならないのです。