2010年1月30日(本部長通信812)
ヨーロッパ選手権大会 正しい政治を (11)
オランダの自然環境は、フラットの平原が果てしもなく続くというイメージです。山などどこにあろうかということです。ここに来ても平和を実感することができました。自然には当然憎しみは存在しないのです。野獣や鳥や魚は互いに食べたり食べられたりですが、空腹で仕方なくそうするのであって、人間のように平和を乱す憎しみからではないのです。
アフガニスタンやイラクでは相も変わらずテロが続き大小の紛争と葛藤が絶え間なく続いています。食糧不足で飢餓に陥っている人たちが数億人もいるのに、軍事費で使われるお金は数百兆に上ります。銃や爆弾の製造に使うお金を節約すれば、多くの人が飢えから救われるのにと思うのですがちょっと違っているようです。
人間の歴史を振り返って見て、最も残忍かつ惨たらしい戦争は民族戦争です。最近の民族紛争はボスニアの内戦で、民族浄化の一環でイスラム信者がある地域で一日に虐殺七千人以上も虐殺されました。ニューヨークの世界貿易センタビルに飛行機が突っ込み、二棟を崩壊させた9.11テロの記憶も新しい大惨事です。最近のイラク・アフガニスタン状況もしかりです。
このようなことの多くは独断的に多くの政治家が自らの利己的欲望を満たそうとして、宗教間に潜む反感を利用しているだけかなとも解釈してしまいます。この醜悪な様相の背後には、権力と資本を握ったどす黒い政治が隠れていると考えざるを得ません。指導者の本分から離れて世界を対立と暴力へと追い立てているようです。
指導者の心が正しくなければ、国と民族は行き場を失って彷徨っていくのです。日本の幼い政治と腹黒い一人の人の指導者ゆえにエゴイズムの方向で、世界共同体としての道を失えば大変なことになると思うのです。
お互いを認め合って助け合って生きることが、世界の鉄則です。どんな動物でもそのようなことは知っています。リップサービスで国は栄えません。お互いに忍ばなければならないことは忍び足、助け合い、お互いに為に生きながら共にがんばる国家でなければ繁栄はないと思うのです。
日本の政治もこのままでは、吹けば飛ぶほこりのように消滅してしまわないか心配します。簡単なことなのですが、富むものと貧しい者との格差を埋めたのち、平和な世の中をつくればいいのです。飢えた人もなく涙を流す人もない世の中ということになります。希望のない世界、愛のない世の中を変えようとしたら、私たちは純粋な心に戻るしかないという結論です。
人間として美しい本性を社会が回復するだけで政治は解決です。愛の息遣いを実践する政治が求められているのではないでしょうか。やはり今の日本何か変です。