2010年1月30日(本部長通信810)

ヨーロッパ選手権大会 散策(9)

 ホテルの近くの町並みの散策です。レストランで寿司を食べ、古い教会のあるストリートを歩いてきました。カフェバーでコーヒーを飲み、若い人たちの熱気を肌で感じながらヨーロピアンスタイルの男女の集いの場の見学です。さすがにダンス会場には入るのだけは躊躇してしまいます。ラリー先生が先導してくれるので不自由はないのですがキャンセルです。
 食事をしながら話す内容は、何故極真空手をするのかということになるのです。すかさず、家族を守るために修行をするのだという結論をお互いするのです。さらに、家族の在り方論に入ると、二人とも妻に感謝であるし、妻は怖いと意見は一致します。
 家庭の素晴らしさに二人とも酔いしれてしまいました。ラリー先生は、携帯にたくさんの二人の娘の写真を残しており、一枚一枚見るだけで一時間は見せてもらいました。しっかりとした主義と思想がある手塚グループですから、話は家族の話で盛り上がるのです。
 さて、今回のヨーロッパ選手権での経費は、師範アランが私財を投げ打って継続しているのです。かつてヨーロッパで幅広く、スロットマシーンをカジノにレンタルし、豪華な生活をしていたということです。
 ところが、手塚会長に出会って、極真空手の精神に触れてからは、極真会館発展の役割に目覚めたのです。すべてのマシーンを売り払い、今の商売は、空手道に関する、武道具を中心にしているのです。そして、暴利を貪らないで常に正直にしているのです。
 今回の大会は、今までの財産と商売で稼いだお金で、ヨーロッパ選手権大会という尊い目的の為に使っているのです。今師範アランが心がけていることは、事業の動機が単純にお金を稼ぐところにあるのではなく、極真会館手塚グループを支えるところにあるのです。
 さらに、道場生に、負担をかけないようにという配慮です。それゆえ、この大会に関しては、日本の格闘技が放映されているような営利中心の大会ではないのです。しかし、素晴らしい大会である事は間違いないことです。