2010年1月29日(本部長通信809)
ヨーロッパ選手権大会 青少年よ(8)
アムステルダム二日目は雨模様なのです。この季節ですから、さらに北欧ということで雪が積もるのではないかと思っていました。それにしても、ヨーロッパ選手権大会の準備で現地のメンバーは大変です。私にとっても、いつも大会というと躍動する心になってしまいます。
なぜなら、人生で最も大切で、最も美しい時期の、青年たちが参加してくるのです。この青年達は、未来を担う人材であり、新しい時代を開く礎になっているからなのです。極真会館で試合に参加してくる青少年には極真スプリットがあるのです。
ところが、最近の青年からは、情熱を見出すことがだんだん難しくなってきています。人生の目的を見つけることができないまま、無駄にネットカフェや遊技場でたむろしているのを見るとかわいそうに思えます。
歴史上、偉人伝で知る限り、幼いころから人生の目的が明確でした。世の中をリードした人たちは幼いころに胸に抱いた目的を生涯大切に持ち続け、それを成し遂げようとして、激動の人生を生きたのです。生活そのものが未来の舞台を準備するためのものだったのです。今果たしてどれだけの青少年がそのような人生を生きているかと考えてしまいます。
背少年は、偉大な人生を過ごせるように創造されているし、一人ひとりが意味のある誕生を果たしたのです。そして社会の宝なのです。そういう意味では青少年はどれほど期待されているか自覚すべきでしょう。
この大会に参加する青少年達は、強健な身体をつくるために努力してきたのです。試合に出るために、あらゆる準備をしてきたのです。極真空手で体力と精神力を養った青少年達なのです。
今も師範は筋肉と骨の節々を伸ばすストレッチを行い、それから基本、移動、型、組み手と出来るだけ時間をかけながら進めて行こうとしています。年齢を重ねた今、時間を多めに取って実践しているのです。身体は健全な精神が宿る器なのです。身体を鍛錬することを怠ってはならないということを肝に銘じています。