2010年1月28日(本部長通信804)

ヨーロッパ選手権大会 涙の流し方(3)

 谷村新司の歌詞ではないのですが、今自分に課している課題は、涙の流し方なのです。
人が人として流す涙は、どんな涙も真実です。しかし、もし自分だけのための涙であったとしたら、無意味であると感じるのです。涙は、人のために流すべきであると心に誓っているのです。
 何度でも、自分に話しかけます。森義道は、人類を家族として迎えているという決意があるかということです。みんなに奉仕する人生として歩んでいるという自負心があるかということなのです。
 時として、この生き方は、個人を犠牲にするのです。世の中に自分だけのために存在することは一つもありません。男性には女性が、オスにはメスがという内容です。また、大きく自然は人間のためにあるということでしょう。すべてのものは作用しあっているのです。 
 それゆえに、相手のために生きなければならないという法則は間違っていないのです。当然幸福も相手のために必ず関係を持ってのみ成立するはずです。人生の尺度を検討してみて、誰かのために存在するという事実をこの年になって強く気づかされるのです。そうすると私の人生は私だけの人生ではなく、誰かのものであるとするならば、今の自分の生き方を検証しなければならないのです。
 あまり無理せず語るならば、家族のために生きる人生の中に幸せがあるのです。自分のために誇って見ても家族は誰も見向きもしないのです。自分を誇って見ても喜びは中途半端です。いくら小さくても取るに足らなくても、家族のために歩むときに、幸せを感じるのです。当然家族も喜んでくれるのです。