2010年1月28日(本部長通信802)

ヨーロッパ選手権大会 一日生活圏(1)

オランダ・アムステルダムに出発です。少しの時間をスターバックスでコーヒーを飲みながら時間を過ごしております。何度か出国する時に感じることは、国境のない世界になるようにと、思いたいのです。歴史を振り返って見て、人類歴史は分裂の出来事ばかりです。それだけに、これからはまとまる事もあってもよいのではないかと思うのです。
権力が変わるごとに、戦争が起き続けてきたのですから、これほど争い好きな人類といえども、一つの世界への時代を模索してもいいのではないかと感じるのです。出発に思うことは、毛細血管のように旅客機で各都市が結ばれてきているのです。世界が一日生活圏に入ってきています。
ある意味で、だれも行き来する国境は、これ以上境界線としての意味をも持たないのです。全世界の多様な民族が一日生活圏に入って暮らす時代なのです。国家の壁も崩れたとしても何ら影響がないように思えます。
これからの21世紀は、昔のシルクロードと同じように、民族と人種が出会い、互いの異なる文化が混合して新しい文化が誕生していくのです。かつてローマが繁栄出来たのは、世界のあらゆる道がローマに通じていたからでしょう。それほどつながるということは重要なのです。人が通い、文化が通い、思想が通い、空路によって歴史も変わるはずです。もちろん陸路も海底トンネルや高速道路で繋がったら夢のような話です。
確かに空路は、物理的に切り開くことでありますが、物理的な事だけに留まらないことは誰も承知することです。つまり、情緒的な側面でも通いあうということなのです。今後国際結婚はますます多くなるのではと考えられます。私たちの子供たちや孫たちは国を越えて行きそうです。
極真会館の師範ごときが、何故世界の事まで首を突っ込むのかと思うかもしれません。しかし、深い自己省察をすればするほど、世界に蔓延する不条理と立ち向かいたいと思うし、世界の人たちと家族としての付き合いをしていきたいと思うのです。
絶えず世界情勢に対する分析力を備えた師範として知識と実践能力を持ちたいのです。それが、自らの眼識を備えていくことになるだろうし、世界中の人たちと家族として築ける関係へと構築していくことができるのではないかと考えるのです。