2010年1月27日(本部長通信801)

人生の原点を自然に見る(16)

 自然を回ってみれば、本当に学ぶものが多いのです。自然は絶えず変化します。人の心は朝夕に変わると良く言いますが、自然の変わりようはそのような単純な変わり方ではないのです。よく自然を観察すると、天気の良い時でも、場所によって穏やかであったり、ちょっと風が吹いていたりして、すべて異なっているのです。
 山は、山の高低に従って気候も変わってきますし、海は千態万象の妙味を持っています。人間は自然が大好きなのです。海や山が大好きなのです。山の水は、夏の暑い日に登山などしたときには、ダイヤモンド以上の価値に見えるほど輝いています。ダイヤモンド以上の高価な価値を持っているようにも感じてしまいます。
 さらに、水を考えると、生命の形成は水であるし、浅い深い概念で考えられるのは、水は全てを平行にしてしまうからでしょう。湖が平行になっているのも、海が平行になっているのも水の性質です。
 さらに、色について考えても、水は人間が飽きることの無い青い光を放っているようです。水の色を見ると慰労されるのです。この水の光はいくら見ていても全然疲れないのです。考えてみると、空も青く、海も青く、私たちを疲れさせないようにしてくれているかのようです。
 ある意味で、自然界はこの色をベースに友達になってくれています。自然界の色の性格を知っていると心地よいのです。驚嘆することは、この水が、海から水蒸気になって舞い上がり雲になり、山を覆って、高い所から雨を降らせ、四方八方に広がっていきます。水の色で人々の心を全地球的に満たしてくれるということでしょう。
 ところで、自然は青ばっかりかというと、全部が青であったら窒息してしまいそうになりますが、グリーンが調和しているのです。私の心もクリーンの色と調和します。また、大地もグリーによく調和しているのです。大地にグリーンが更なる調和をさせ、私たちの心を癒してくれるのです。ある意味で、それゆえに、さらに自然に親しみなさいと師範は言っているのです