2010年1月15日(本部長通信789)
人生の原点を自然に見る(4)
生活の中で感じることなのですが、空腹のときに満腹時精神的なものが充実してくるということに気がつき始めています。空腹のときに精神状態がいいのです。不思議な気がしますが生活実感です。しかし、それは食べられるという前提のもとです。
全世界を回って見て感じることは、世界の覇権国家であるアメリカでさえ、貧困は深刻な問題になっています。ましてや中東やアフリカ、あらゆる低開発国で差し迫った問題が食糧問題ということなのです。食糧問題は一日も先に延ばすことができないことなのです。
今もこの地球上では、一日だけで四万人の人たちが飢えで死んでいっているのです。自分のこと、自分の子供たちのことであると、うそぶいては入れない状況があるのです。日本の食糧自給率が下がっていることを考えれば、私たちの未来に待ち受けている問題であるかも知れないのです。
食糧問題は単純に食べ物を与えていこうということだけでは解決することはできないのです。一つの解決策としては、安価な費用で食糧を十分に供給することであります。二つ目には、貧困に打ち勝つ能力を付与することです。限りある農業用地で生産し、供給していくのですから知恵を絞らなければ、非常に深刻な危機をもたらすことは間違いないのです。
未来の食糧問題を解決するには、どのようにすべきなのか考えさせられます。食糧問題を解決する鍵をどのようにすべきか、私も頭の中で検討中です。ある意味で生産から供給まで事業仕訳をして無駄はないかと検討しなければならないことなのだと思います。
ところで私はアラスカによく行きました。そこでアラスカではスケソウダラをすべて肥料にしてしまいます。もったいないと思ってしまいます。さらに、世界で捕獲する魚の20%以上は捨ててしまっているのです。日本人は蒲鉾にし、加工にして食糧にしてしまいます。また、あの、ニューヨークに行ったときに、西洋人が食する牛でも肉以外に食べようとせず捨てていました。ところが、日本では牛タンであれ、ホルモンであれ、牛の内臓までも食糧にしてしまいます。蒲鉾やソーセージ、牛の内臓などを安価な価格で供給するのも貧困を救う手段になるかもしれないと思うのです。