2010年1月13日(本部長通信787)

人生の歩みの原点を自然にみる(3)

 今日は二女の文誉を尚絅女学院に送り、そのまま大学病院へ直行です。呼吸とレントゲンの定期検査です。年齢が行くと、若いころ無理していた肉体が悲鳴を上げているということが分かってきているのです。
 検査と治療を怠ることなく、ボディを丁寧に気遣っていかなければならないと反省のするのです。自分の身体をメンテナンスすることの重要性を認識する次第です。
 最近、環境問題が深刻になると、環境保全運動を行う団体が増えてきました。しかし、よくよく団体それぞれを検証すると企業の利益を背景に形式的な広告宣伝であったりするのです。ある意味で、最も良い環境保護運動は純粋な自然を愛する運動でなければならないと考えるのです。
 人間は、自分が愛する人のためのものであれば、何でも好んで大事にするものです。しかし、あんなに恋愛もし、家族を大切にする人たちでも、自然を愛することが苦手な人たちが多いのです。自然は私たちのために存在していることを熟知すべきでしょう。
 自然を利用して食糧をもたらし、生活を円滑にするのも、自然の恵みなのです。自然は自分だけが使って使い捨てるものではないのです。自然は子々孫々まで、継承して食べ物を得て、人間のボディを支えて生きていく大切なベースなのです。
 当然、自然を大切に保護する近道は、自然を愛する心を持つことです。道を歩いていて一輪の花を見て、感動する心がなければ自然と調和などできるはずはありません。一本の木に抱きかかえられて慰められることも大切です。一つの岩、一瞬の流れ星にも、人生の息遣いを感じるようでなければならないのです。
 自然を愛することが家族を愛することと同じであると思えなければならないでしょう。自然が、自分の愛する対象として映らなければ何も感じることができないでしょう。博物館のある作品がいくら素晴らしいとしても、道端に咲く一輪のタンポポに比べることができるでしょうか。