2010年1月9日(本部長通信783)

 今日も朝、防寒具に身を包み、チラシの配布を終わらせてきました。朝は清々しさを感じます。早朝は起きている人も少ないものですから、なんとなく一人ただ活動しているということになるのです。とても静寂です。
 今日も私の心は武道精神ということになります。この武道精神を好んで使いますし、誰彼となく、会う人に出てしまう言葉なのです。私の武道精神とは、一日のやるべき自分の責任量を満たすところまで果たしていなければ、自宅に帰ってくることはできないという精神なのです。そのように、粘り強く忍耐することを学んでこそ、武道家になれと思うのです。
 いつも感じるのですが、一日の活動は遊びではありません。私の今までの人生の専門的な知識と、多くの経験が必要になってきます。子供たちに空手を教えることもできるし、ご父兄の方に今まで子育てした経験も話すこともできなければならないのです。
 ある意味で、厳しい人生を送ってきた師範です。空手が上手なだけではなく、どんな人と出会っても、どんな地域にいても、新しい環境を克服して、多くの人を導くリーダーと成長しなければならないと思っているのです。
 まさに、武道精神とは、そのようなリーダーを育てること確信しているのです。地域で覇権を握ろうとすれば、地域にふさわしい活動と信頼が必要です。極真空手はすでに地域で最高の教育訓練所として認定されています。また私たちもそのような努力をしているのです。
 地域で十分に実力を発揮する努力をし、これから、ますます直接地域のために努力することが増えていくことになると思うのです。今まで、極真の歴史は人づくりの歴史であると私たちのグループは断言するのです。教育に従事し、多くの人を育てたという伝統が極真会館にはあるのです。
 人は、人生を恐れます。不安にも思うのです。しかし、人生荒波であればあるほど、刺激的です。海を見つめると、昨日は海を見続けていました。波は風に乗って、波打ち際まで勢いよく到達してきますが、それゆえに、海の中に酸素が供給されるのです。風のない静かな海が続けば、海は死んでしまいます。波が大切であるということを知れば、もはや荒波は怖くないのです。
 強風が吹いて波が荒々しくても、それが海の中の魚を生かす道だということを知れば、かえってそれを海の魅力として受け入れるようになります。人生はまさに荒波でなければ人を生かす、生きた人生を過ごせないではないでしょうか。