2009年12月31日(本部長通信774)
極真の未来・日本伝統の未来―理想へ(2)
日本の経済的成長の意味は、世界をリードする基地になって欲しいということでしょう。どこの国より発展に発展を重ねているのです。長い間の経済成長の蓄積は、世界平和の拠点になる資格があるということなのです。
日本民族は、大陸との戦争や数限りないトラブルに巻き込まれましたが、四方を海で囲まれているという理由で決定的な恩讐国は生まれていないという私の甘い判断です。それゆえ、恨みの少ない民族ということなのです。敵を愛して受け入れるだけの穏やかの心だけは残されているのです。
それでも、私の場合、敵を愛そうとする場合には、自分自身を治めなければならないと心の中で呟きます。自分自身の心の膿をすっかり出し切った後に人を愛する心の余裕が生まれると思っています。
日本民族は不思議な民族であると思うのです。明治以降の文明開化のめまぐるしい発展をみると、精神レベルが高いのです。全世界を代表したキリスト教の伝統も受け入れてしまいました。かつては、仏教も儒教も受け入れているのです。
ところが、もっと凄い事に、そのような宗教も互いに衝突することなく、融合して平和に日本では、共存しているのです。今日は大晦日なので強く感じるところですが、年末年始にはクリスマスがり、除夜の鐘があり、初詣があるという独特な宗教混合国なのです。
私から見解を述べると、日本民族の恨みの少なさが多くのものを受け入れて発展させてしまう芸当が出来のではないかと思うのです。その根底の精神に武道精神が横たわっていると私が言いたいと皆さんは、感じているのでしょう。その通りです。