2009年12月21日(本部長通信764)
ロシア外遊記(5)
今日はボリス師範率いるカザンでのトーナメントの大会です。モスクワを初め、ロシア各地から200人近くの選ばれた選手での大会です。昨日審判講習会を行いました。アラン師範のレクチャーで細かい打ちあわせです。大会会場の会議室を借りての講習は実に熱のこもったものでした。
審判講習を踏まえての大会ということになります。翌日、9時半には大会会場に到着です。もうすでに型の大会が始まっていて選手は熱のこもった演技をしていました。別室で表彰状の作成を手伝いながら、今回初めて出席する大会ですから、緊張した面持ちで作業しておりました。
大会開会式が11時にありました。私も短いメッセージを伝えると、大会の盛り上がりが凄いのです。会場をUコート設定し熱戦を繰り広げるのです。日本の大会と違うところは多くの人がサインと写真を取りに駆けつけるのです。まさにタレントのような錯覚するぐらいです。いつの間にか、埋め尽くす黒い人盛りに埋め尽くされて、何百枚のサインをした事やら分からないくらいなのです。
それでも、試合は続いて、午後の六時には全て終了ということになりました。純粋な心で迎えて下さる道場生や御父兄の方々、さらに指導員、審判員の顔が焼き付いてしかたがありませんでした。極真会館が世界に着実に根付いてきているという実感をしたのです。
さらに、同じ極真空手をこよなく愛し、空手を習っているという一点で純粋に心を開いて片言の日本語を交えながら、話しかけてくれる人々の心温まる感動が、今更ながら感謝なのです。実にあり得ない奇跡が起こっていると感じてしまうのでした。
大会が終わると、会長を囲んでの晩さん会です。会場は、プーチン首相やあらゆるカザンを訪れた人々が訪れる最高級レストランに案内されたのです。食事中はステージでカタールの歌と踊りが披露され、私たちのグループの為だけに披露してくれるのです。
そこでの話は、大会の勝利はもとより、空手談義がいつまでの続くのです。アラン師範は生来の話好きであらゆる観点で空手の奥義を説くのです。本当に心行くまで話しあいました。場所が高価だけではなく、話の内容がとても素晴らしく、英語、ロシア語、日本語と三か国語の言語が飛び交う中、我を忘れて話しに熱中していました。