2009年12月16日(本部長通信759)
私の歩み(46)

 機内でひと眠りすると、また新しい希望に震えるのです。宇宙は宇宙なりの秩序を持っているように、私たちの歩みにも原則が働いていると確信するのです。ロシアでの指導は私にとっても得難い人と人の心を感じ取ることが出来たのです。一度もあった事の無かった人々との深い交流は素晴らしい感激なのです。
 カザンでは、デニス・タチアナ夫妻にも出会いました。三年前に仙台で国際交流大会に訪れた人たちでした。その後京都・奈良と日本の文化に関心を持って、今は東洋思想をかなり研究するようになって、中国へ一か月ヨガや気功を学ぶに行くという熱心さです。
わざわざ、カザン河のそばの高級レストランにて招待を受けました。ふくよかな物腰は東洋的な安らぎの体得からきているという気がしました。
 さらに、カザンで成功を収めたスポンサーの招待でカザンの芸術を感じさせられるレストランで歌と踊りの見せてもらいました。何曲か歌う中で、日本の演歌の節し回しにそっくりなのです。カタール人の歌が日本に伝来したのであろうかと感じさせられるのです。 
 遠いカタールで演歌を聴くとは思っていませんでした。それゆえ、文明は回っていて絶えず影響し合っているのであると思えるのです。そして、一週間もたたないうちに心は打ち解けておのずと親しくなるのです。人種は違えども、お互いが触れ合うとそこにハーモニーが生み出され、忘れる事の出来ない思い出が残るのです。
 極真空手が媒介になってこのような地域に来て、素晴らしい出会いをし、自然に融合してしまう法則を、今更ながら実感するのです。このような交流は、今までの戦争と闘争・略奪の歴史に無かったことで、地球規模での循環運動での、深い愛情溢れる絆であると思えるのです。
 極真会館手塚グループの理念と方針は、世界の人々との調和を果たすのです。それは、正に人類に平和をもたらすことになるのです。さらに、宇宙の法則に合致していることになります。このグループのあり方は今後人々に愛情をもたらせることになる天運があるのです。