2009年12月15日(本部長通信758)
私の歩み(45)将来への希望

 今モスクワを発って東京に向かう機内で食事をしながら、ロシアの一週間の歩みを検証しているのです。モスクワそしてカザンを訪れてからすでに一週間です。アラン師範、ボリス師範そしてロシアの道場生の皆に心からの感謝をささげたいのです。
 手塚グループは、ごく少ない限られたメンバーで出発しました。本当に核になって、歩もうとしたのは、手塚会長と私という事実です。手塚グループの理念をまとめ上げ、世界に版図を広げてきました。僅かな期間なのですが、相当な投入なのです。極真会館分裂以来、おこなってきたのは、未来のあるべき極真会館の姿なのです。
 理念面での整理、版図の拡大、指導者の育成と様々な角度で検討してまいりました。大山総裁以降のあるべき理想郷を求めての、実践活動であったことは、会長と私との核心的内容なのです。
 私たちのグループがおこなってきた歩みは、自然の中の現象のようなもので、いつ冬を迎えたのかその時をはっきり知ることが出来ないと同じなのです。ただ暦の上で立冬とか示す内容なのです。またいつ春になるのか、どの瞬間を春というのか自然の現象を正確に捉える事が出来ない事のように思えるのです。
 このロシア外遊が、どの瞬間を過ぎているのか、手塚会長も私も分かりません。グループのこれからの方向性にどのような作用がなされたのか、誰も分からないのです。成功しているのか、失敗しているのか、全て今日という日も知らないうちに過ぎてしまっているのです。この外遊が凶と出るのか吉と出るのか、どのように訪れてくるのか知ることは出来ないのです。
 しかし、私たちの歩みは、世界の極真会館を動かす力があるのです。さらに、人間として正しい歩みとして挑戦しているのです。宇宙が運行している原則に合わせた正しい歩みであると確信するのです。私たちがこのグループの行く末を知らなくとも、世界中の極真空手を愛する人たちで、このグループが埋め尽くされると確信しているのです。