2009年12月11日(本部長通信754)
私の歩み(41)極真空手の伝播の意味

 私の極真空手を生涯のミッションにした理由は、自分の中にある利己主義を払拭することでした。私の心の中にある貪欲さが、最も人生の障害になると考えたからなのです。貪欲さに染まった自分の心が、人として生きる道を失うと思えたからなのです。私たちの社会の難解な複雑多岐に渡る問題を、極真空手という手段を通じて、解決できる事があると思い描いているのです。
 世界を回ってみて、人種が違い、宗教も違い、言葉と思想が違う人達を連結する一つの方法が極真空手であると思えるのです。手塚グループにはいつも主張するように、本流としてのレベルがあります。流れ込もうとする支流を追い出さず、会長は全てを受け入れます。つまり、空手道においては同じ流れに向かって海に注ごうとするのです。
 私たちの極真空手も二百余りの国家に伝播されてきているのです。必ず極真空手の集まりが、心と技術を伝えつつ平和を求めて、人々のかたくなな心を溶かす手段になるのではないかと確信をしているのです。
 カザンに指導に来て、このような夢を考えながら、指導に当たろうとするのです。私は確かに経済ペースでは考えないのです。より本質的なレベルでこの宮城県本部を運営したいし、これから世界に指導者を育成していきたいと思っているのです。高い理想です。それでもやりがいのあるミッションであると思っているのです。