2009年12月7日(本部長通信750)
私の歩み(37)自己創造
私は、七十年代初頭、我慢と忍耐を極真空手から学びました。自分を守る事が出来て、世間に貢献することということを骨身に染みました。社会貢献するには、自己管理が原点であることを相当叩きこまれました。
もちろん、結果が出るのです。自己管理した分だけ、自分の技が切れて強くなるのです。私は物質文明の真ん中に立って、気持ちの問題に取り組んだのでした。気持ちは、目に見ることもできず、掴むことさえできないのですが、気持ちが人生の全てをコントロールすると言って過言でないと思えたのです。
極真空手を通じて、明確な気持ちを持った自我意識を確立し、自分自身をコントロールできてこそ本当の意味での自分を確立することができると思うようになってきました。
また修業の楽しさを知ったのでした。空手の修業は苦痛ではなく、自己創造であると本心で思えたのです。一生の間修業して楽しいのは、空手の修業が自己創造と連結していると実感できるようになったからです。
当時の物質文明の豊かな生活に慣れ、曖昧になってしまう自分の生き様に、空手修行は強くなる為の創造でした。いろいろな自分の無限の可能性を創造していくことの大切さを実感していたのでした。
また、もうひとつに、自然と触れ合うことの喜びを感じました。世間の退廃した文化にとらわれて、利己的な人生の奴隷にならないようにと心を留めました。一瞬の快楽と僅かなお金の為に自分の人生をつぎ込みたくないと思えたのです。心を開き、自然の声に傾けると素晴らしい世界を感じることができたのでした。