2009年12月3日(本部長通信746)
私の歩み(33) 青春時代の構想と今
私の青春時代は、心ここにあらずで、いつも何か遠い世界に向かっていたのでした。小学生の高学年では、早稲田と慶応の早慶戦に興味を持ち、弁護士や公認会計士といった資格はどのようなものなのだろうかと考え始めていたのでした。高校に入学してからは、何か世界に役立つことはないのだろうかと考えていたのでした。
常に、今の自分よりも、もっと広い世界を夢見ていたことになります。海外へは18歳ですでに出発しているのです。最初の海外訪問の地は韓国でした。自分でパスポートを取りに行って、韓国の隅々まで回ったのでした。羽田を出発する時に、将来は世界を股に掛けた仕事がしたいと幼いながらも思ったものでした。
何か自分の人生は、日本的な伝統をベースに日本を超えて行きたいという気持ちが強かったのでした。今考えてみれば、自分の選択が極真空手で世界を巡っていく等とは考えることができないことでした。日本的であって日本を超えたものが、この極真空手には存在したのでした。
次に訪れたのはアメリカでした。アメリカの主要な都市を巡りながら、全世界の中心はニューヨーク、ワシントンであると確証しながら自分に言い聞かせたのでした。極真空手も、必ずアメリカを踏み越えて行かなければならないと痛感するのです。