2009年11月21日(本部長通信734)
私の歩み(21)世界を歩いて

 今まで、日本ばかりでなく、世界を歩いてみました。当然日本中いかないところはないということなのですが、世界というベースを展望せずにはいられなかったのです。最初は韓国へ数えれば何十回も行った事になります。三十八度線を初め、ソウル、プサンはもとより、あらゆる街を訪ねて行きました。自分は韓半島の人間ではないのですが、ルーツは間違いなくこの半島であろうと直感するのです。韓国では、人々は私に向かって同胞のように韓国語で話しかけてきます。日本語で答えると驚いたような顔をするのです。そんな、半島から何らかの形で日本に定着したのではないかと考え始めていました。
 さらに、世界の中心アメリカ、この国では、経済の中心ニューヨーク、政治の中心ワシントン、さらに、アラスカ、ハワイ、グアムと主要な都市を観光して歩みました。ニューヨークへは、これまた数え切れないほど行き来しました。アメリカの文化に触れるのが実に心地よかったのでした。さらに、アラスカは、キングサーモン、シルバーサーモン、ピンクサーモン、ハリバットと大物釣りに良く出かけました。ハワイは観光というよりは、学会でのセミナーということになります。さらに、ハワイ島まで足を伸ばし、未開のハワイ、ジャングルのハワイ、コナでの宿泊とコーヒー園の見学と様々でした。
 特に、印象に残るのは、人類の発祥の地というべき、エジプト、メソポタミア地方、つまり、今のイスラエル、アラブを訪ねて行った事でした。イエスキリストの生誕の地、十字架で亡くなった地、さらには、山上の垂訓で有名なガラリヤ地方や、ペテロが魚を取っていた地域など様々でした。さらには、死海を訪ね、歴史物語を一望してきました。
 空手を中心には、ポーランドを初め、オランダ、ベルギーとヨーロッパを中心に行き来するようになりました。それと、また私のルーツを求めてということになるのですが、中国を経由して北朝鮮に観光で入国したことも懐かしい思い出なのです。今もですが、国交がないので、特別な観光ルートでの入国となりました。
 北朝鮮の平壌空港へ到着すると、まるで、日本の戦前のような施設で、乗った飛行機もプロペラ機で、古さはとんでもないという表現に当たると思いました。平壌の都市を観ながら白頭山に上り、私のルーツを確かめたような気分でした。当然、観光地だけでしたが、誰も行ったことのない秘境の地ということになります。