2009年11月11日(本部長通信724)
私の歩み(11)北海道での訓練

 婚約者として千順さんができたのでした。北海道は私の思い出の地になりました。北海道は十代に三カ月住んでみて、とても良い印象が残っていました。それゆえに、再び住んでみたいという気持ちでの北海道再上陸でした。空手の修業は、北海道が原点になりました。とくに、極真会館高木道場での稽古は厳しいものがありました。
 禊での滝に打たれる修業、石狩の海岸での寒稽古、道場での日々の稽古は、二時間半に及んで、肉体を酷使したトレーニングが殆どでした。辛くもあり、苦しくもあった稽古なのですが、自分の為になると信じて、継続し続けて行ったのでした。
 北海道に滞在したのは、8年に及びました。ここを第二の故郷のように思えるのも青春時代をここで過ごしたからなのです。良い人との出会いがありました。さらに、千順さんと、北海道一周したのもこの時期でした。お互いの心がスパークした時期でもありました。
 高木道場では、肉体改造ともいうべき訓練の連続でしたが、今の体格の基礎を築いたことになります。肩車で一時間以上も人を乗せたまま、スクワットです。時間終了時には気絶するのではないかという状況まで追い込まれましたが、そのトレーニングゆえに今の私があると思うと感謝でしかありません。二十代の大半を北海道で過ごし、自分と向き合えたのも今思えば、人生の一つの選択でした。