2009年11月9日(本部長通信722)
私の歩み(9)どん底人生から

私は、18歳から若いながら実践したことがあります。人間として人格完成を目指そうとすれば、最初から、苦労しなければならないと思っておりました。若い時の苦労は買ってでもしなさいと母親からも何度も耳にタコができるくらい、言われ続けました。
人生のどん底を這いずりまわるような、歩みをしました。当然全国行脚もその一つでした。温かい家で休むこともせず、寝袋生活を二年以上も続けてみました。絶望の地獄の底で、希望を持つ努力をしてみたのでした。どん底の生活の淵から、絶望の体験をしないと、人間としての成長は無いと思ったのでした。
ある分野、一つの環境を見て暮したのでは、大業は成せないと感じたのです。人間としての器が大きくならないと思ったからなのです。また、上下左右前後全てが観ることができないと、物事正しく観ることができないと思ったのでした。人生は僅か80年しかないのです。それも、何度もある人生ではないのです。たった一度の人生なのです。その間に成功できるかどうかにかかっていると信念をもっていました。
 さらに、豊かな経験が物をいいます。実に厳しい環境に遭遇しても、余裕ある雰囲気が必要であると感じるのです。人は何歳になっても平坦な道のみを行くのではないのです。困難に出会ってこそ人間味がうまれると思えたのでした。私の場合、一度這い上がっても急降下していく人生です。そして、さらに、這い上がっていくのです。