2009年10月26日(本部長通信708)
私のお嫁さん(8)

 彼女は、身体の不自由な私の父を真心込めて尽くしているのです。下の世話から食事の準備、着替えに至るまで全てに渡って奉仕しているのです。父は介護認定3の結構厳しい状態にあります。それでも、不平不満は言わず、こつこつと尽くしているのです。
 私と結婚したばかりに、介護の厳しい現場に局面しているのです。さらに、私の母が長年経営していた下宿も彼女にかかっては、全部完璧にこなしてしまうのです。母親は口では言わないまでも感謝しているのです。それも、彼女に一言も言わずに、母の親戚に何度となく嫁を褒めまくっているのです。普通は、親戚に嫁の悪口を言うものでしょうが、そのようなことは決してないのです。
 そのためか、彼女が母の親戚を訪ねると、親戚全員に賛美され、大切にされるのです。彼女は親戚でも、素晴らしい証を持って迎えられるのです。彼女にとって、私と結婚したことは一体何だろうと考えさせられます。彼女の価値観の中に、立派な人や実力があるばかりの人を追い求めていないということがはっきり理解できるのです。
 私もちょっと弱気になっている時に、どうして美男子でもない私と彼女は結婚したのだろうかと考えさせられます。もし、私と結婚していなかったら、彼女の人生ももっとよかったのにと思うのです。ある意味で、現実的にみるならば、彼女にとって結婚生活は地獄と同じような気がするのです。その意味では、実感として、彼女を見ていると結婚は、命を捧げる覚悟でいるのではないかと思えるのです。