2009年10月21日(本部長通信703)
私のお嫁さん(3)

 子供が生まれてから、私の両親の意向で、実家を継ぐことになったのでした。今まで自由にしていた彼女が、私の両親の下で暮らすのですから、心の準備はいかばかりであったか計り知れないものがあるのです。
 私の母親から直接怒鳴られたりしたときには、私の前で泣くのです。苦しい状況を私に訴えてくるのでしたが、私にはどうすることもできず、ただただ、抱きとめるだけだったのでした。さらに、いくら困難でも、大変な状況でも、笑顔を忘れずに、嫁として姑に仕えてきたのです。
 私も夫として妻を怒ったことは、結婚生活で二回程しかありません。性格が温和ということではなく、毎日が胸ときめくことが多く、彼女に対する愛情が溢れてしかたがないのです。夫として外でどのようなことになっていても、その仕事の疲れは妻の笑顔で消え失せてしまうのです。
 その意味では、夫婦として信頼し合っているのです。それだけでなく、生活をしながらです。私の両親も子供たちも、さらに私も彼女から発する愛情によって平和に保たれているのです。