2009年10月14日(本部長通信696)
人間関係(46)師範の指導(41)

 師範が小学5年生の時、安部先生という担任の先生に出会いました。その先生は僅かな事でも褒めてくれたのです。幼いながら、褒められた私は、一生懸命に努力するのです。このことで私の人生はすっかり変わってしまいました。何事にも積極的に自信を持って対応することのできる気持ちが生まれてきたのでした。
 私の担任の安部先生は、私の心の中に隠されている宝物の存在に気づかせてくれたのでした。正に、私を変えてくれたというよりは、別人を誕生させてくれたように思えるのです。そのような師との出会いによって勉強に力を注ぐようになり、あらゆる可能性に挑戦するようになったのも事実なのです。
 今の師範の可能性は、現実の内容と比べても、まだ半分以下の完成度に達成していないのです。さらに、肉体的にも、精神的資質もごく一部しか活用していないと断言できるのです。ある意味で、師範は、自分の限界よりも、ずっと狭い範囲で生きていると思うのです。いろいろな能力を使いこなせないまま放置しているのです。それは、宝の持ち腐れになっているのです。
 その意味では、師範に対する批判は、私にとっては何の役にも立たないのです。その事によって能力がしぼみ、どうしようもなくなってしまうのです。師範に必要なのは、励ましや賛美であり、その環境によって花開く道が生まれてくるのです。道場生に対しても師範の経験に照らして指導していることは言うまでもないのです。