2009年10月13日(本部長通信695)
人間関係(45)師範の指導(40)
師範はどんな人でも、相手の面子を立てます。人間関係の最も重要な一つとして感じています。その大切さを十分に理解するのです。師範という立場を通すために、他人の感情を踏みにじっていくことなどしないのです。
極真会館は武道組織ですから、ある意味で相手の自尊心等は全く考えていなくともいいのかもしれません。人前も構わず、スタッフや道場生をしかり飛ばすこともできるのです。師範は、もう少し考えるようにしているのです。ひとことふたこと思いやって、相手の心情を理解します。その方が、はるかに得策だと最近は思うようになっているのです。
どんな、スタッフであっても、立派にやり遂げてくれたことを感謝するのです。さらに、このスタッフがいることによって極真会館がいかに助かっていることを話します。さらに実力があることを信じているのです。それゆえ、本人としても絶対にマイナス面が出ても余り苦にせず、明るい気持ちを抱いてくれるように努力します。
決して、師範は突っ放すことはないのです。極真会館になくてはならない存在であると、絶えず、必要とされる人材であると思ってくれるように感じてもらいたいのです。ですから、喜んで極真会館を支えてくれる人材として未来永劫まで共に歩みたいというのが師範の願望なのです。
例え、師範が正しく、道場生が絶対間違っていても、プライドを傷つけることはなく、相手の自尊心を大切にするのです。師範の信条は、自己評価を傷つけることなく、自己嫌悪に陥らせることなく、道場生の人間としての尊厳を評価していこうとするのが師範の対処の仕方なのです。