2009年9月26日(本部長通信678)
人間関係(28)師範の指導(23)

 今日は師範の誕生日なのです。このまま札幌の北海道大会に行くものですから、誰も祝ってくれる人もなく一人さびしく過ごすことになりそうです。最近の師範は、穏やかに過ごしたいという事を念頭に置くのです。今日56歳という年月を重ねるのでなおさらそう思うのかもしれないのです。
 できるだけ、口論や悪感情を消滅させようとします。スタッフに師範がいるから問う事でさらに、善意を働きやすくさせるのです。師範の人となりは、自分の意思で生まれてきたわけでもないのです。まして、この顔、この四肢五体全て手を下すことなく存在しているのです。
 私の道場環境での人に対して、どんなに多くの人が苛立っても、偏屈だったり、「わからずやで」、あったりしても、その責めを絶対に本人に返してはいけないと決意するのです。そして、そのような事を視るや、気の毒だと思ってやった方が、どんなにいいのかという事を悟るのです。師範はこの歳になって同情をしていくことを覚えてきたのかも知れません。
 師範の誕生日に心掛けようとすることは、他人をやっつけようとするよりも、他人に好かれる方がどんなに愉快であり、痛快であるかという事です。お互いが一時の腹立ちを我慢したなら後は、晴れ晴れとした気分が自分の心を占めるようになるのです。一人だけの誕生日、感謝。