2009年9月17日(本部長通信669)
人間関係(19) 師範の指導(14)

 師範の知り合いの中で、人間関係がとても下手な人物がいます。私は面と向かって、その友人にどうした方が良いのかという事を、話したことはないのです。ただ、気が付いてもらう事が大切だから、気がつくまで方法論は話すことはないのだろうと思のです。しかし今回は、この友人は絶対読まないであろうと思う空手の本部長通信に載せるのです。
 その友人は、とても人間的には素晴らしいのですが、意見の違う相手に対しては、まるで平手打ちを喰らわせるような議論をしてしまうのです。それがいやで、誰もその意見を聞かなくなっているのも事実なのです。そして、その友人のそばにいないほうが、皆にとってよほど楽しくなるというのです。
 確かにその友人は、相当なプライドを持っているのです。だから誰も物を言えなくなっているのです。その友人と話すと不愉快になるばかりか、今度は相手にすまいと、みながそう思っているのです。だから、その人格はいつまでたっても向上していくはずはないのです。その人は今破滅の淵に向かって進んでいるのだと、悟らなければならないのです。
 その友人に意見を述べさせていただければ、もちろん空手などした事のない人なのですが、人の意見に真っ向から反対し、自分の意見を断定的に述べないようにして欲しいのです。さらにもう一言付け加えるならば、控えめに自分の意見を言うべきではないかと思うのです。そうすると相手は、納得し、反対する者も少なくなるのだと思うのです。そうするとその友人が自分の意見が間違っていても間違いを認めるのも、そう苦痛ではなくなるのです。