2009年9月16日(本部長通信668)
人間関係(18) 師範の指導(13)
宮城県本部は、チームワークがとても良いのです。会議での師範の言動は、他の空手道場とは少し違うのです。私の意見についてくるようにという事は決して言わないのです。ましてや、「皆さんに説明しましょう」等とは決して話しません。このような話し方は「師範がすべて仕切っているので従いなさい。良くいいきかせてやるからな」ということにほかならないのです。
まさに、道場生に対する挑戦であり、道場生にとって忍耐しかないのです。このような内容を聞いたスタッフは力を失うだけなのです。みんなでがんばろうなどとは決して思わないのです。このような指導はもっとも恵まれた条件の下でも、大変なことになると思うのです。何を好んで条件を悪化させるかということになります。みずからの身体を縛るようなものになるのです。
私は、師範でありながら、教えないふりをして道場生に伝え、道場生が知らないことは忘れているのだと思ってやることだと思うのです。道場の責任者という立場で最大限できることは、道場生が悟ることができるように手助けをしてあげることなのだと思うのです。
師範の言動は、私はこんなに頑張っているとか、このような事もやってきたなどとは決して言わないし、見せないのです。ましては自慢話などさらさらしないのです。人に信頼を得るならば、頑張っている事を、人に知らせてはならないと心に思っているのです。それが人より賢くなる方法であると思うからです。
さらに、師範は「私は良く間違います。間違っている事が多いのです。それで、それがどうか確かめて事実を確かめてみましょう。」と話すぐらいなのです。師範の指導の中には、誤りを指摘して有無も言わさない指導はないのです。