2009年8月23日(本部長通信644)
ホームステイ(8)合宿二日目

 合宿二日目、モナさんは合宿所であるリフレッシュプラザに泊ってくれました。アメリカとだいぶ様子が違うのだろうと思えたのです。しかも空手の合宿であるから、思い出に残したいようでした。朝の食事も率先して配膳をしてくれました。
 子供たちも一日泊ってみて、成長の跡が伺える顔をしているのです。この合宿で何を力点に置いているかというならば、全体で行動するということであります。つまり、自己中心を捨てて他人を思いやるという事なのです。
 合宿では、普段の生活と全く違うのです。自分の家庭と全く異なった生活様式なのです。すなわち、自己中心的な生活ではなく、家族を中心とした生活なのです。合宿で自分が疲れてもう嫌だと思っても、帰りたいと考えたとしたら合宿での家族中心の生活はもろくも崩れてしまうのです。
 合宿が終わると、空手の技術だけでなく、子供たち同士の思い出が残るのです。それは、十二分に自己中心の発想から解き放たれる結果増幅するのです。今回の合宿での訓練は、一生懸命頑張って、音をあげないという事がテーマなのです。苦労が多くなればなるほど、困難な事に出くわせば出くわすほど、自分を見つめていけるのです。
 さらに、疲れ果てて、もう駄目だと思っても、先輩や指導の先生が自分より一生懸命頑張っている姿に遭遇するのです。だから、自分が今このようにしているだけでも感謝であると自然に思える心を作るのです。空手道を通じて、命ある限り、体の中の血が最後の一滴になるまで、この合宿を頑張ろうと思うのです。これが基本的な合宿に関する師範の考え方なのです。