2009年7月29日(本部長通信619)
師範の特徴(15)

 師範はどのように現実問題を解決しようとするのでしょうか。そのツールを表現していきます。人間が集まり、そして生きているところには、お互いの心と体が均衡して、自分自身の生きる目的と、より良き価値を実現しようとするのが人間であると考えているのです。
 私達人間をモデルにして、自然界や社会があるものだと位置づけるのです。実際には進化の過程で最後の最後に誕生したのが人間ですから、そのような事は科学的観点から言えないのです。しかし、自分たちを標本にして自然界と社会は成り立っているという観点に立つと、とても合理的に判断できるものがあるのです。
 例えば、人間としての個人のモデルは心と体の均衡としましょう。そのレベルを動物の次元に落としてもオス・メス共存する本能を中心とした動物の姿が浮かび上がってきます。自然界の見つめ方をこの観点で見つめなおし、さらに、家庭とか学校とか企業に当てはめてみると、家族倫理があって家族が生活することができるのであり、学校では教育理念があって、教育が運営されるのであり、会社にあっては、企業理念のもとに、労使が発展させようとするのであります。
 今表現していることは、人間の気持ちと同じようにあらゆる存在物が、必ず心と同じ価値基準を保つかのように倫理なり理念なり精神的価値観が確立されて存在しているのです。そのような意味において、心の生活は重要であり、年齢が行けばいくほど、精神レベルの生活をしようと思うのです。