2009年7月21日(本部長通信611)
師範の特徴(7)

 道場生は、本当に素晴らしい能力を持っています。子供たちから大人まで能力を磨きながら質を高める歩みは何とも頭が下がるばかりです。ところで、極真空手は帯順です。すなわち、入門して頑張って帯を昇級させていった人がより指導的立場に立つということなのです。
 帯の各位順が秩序の大本なのです。先輩を大事にすることが大切であり、何でも打ち合わせてペアシステムとしての感性を磨いてほしいのです。例え、下の帯で能力があり、実力があったとしても、尊敬する訓練は積むべきです。
 師範は七段の認可を受けるに至りました。実に35年もの歳月がかかりました。その内容での人生の勝負ということになります。最高位近くの段位に成りますと、ほとんど上位の段は手塚会長ひとりということになりますから、態度が全然違ってきます。
 そこで師範の道場生に対する態度はというと、道場生に接して、そこから聞く言葉は天が話したい言葉として受け止めるのです。だから人間的な批判はしないのです。否定もしません。荘厳な絆としての言葉の受け入れとして師範は心がけるのです。師範が極真空手を極めて、まだ到達していない境地への導きとして指導を受ける気持ちなのです。
 道場生と会話をすると、そこに人間の価値・尊厳性が見出してしまうのです。誰も否定できないし、すべての能力に対して尊敬の念を抱いてしまうのです。これが師範の第一の心であり、第二の心は道場生の前に示す訓練して聞いた実体ということになります。