2009年7月18日(本部長通信608)
師範の特徴(4)

 家族をベースに置き、親子を根本として歩んできた人生であります。両親を大切にすることを今では最大の親孝行と考えています。私の父は、82歳、毎週三泊四日のショートステイに出かけるのと、その他はデーサービスを受けていますが、両親の介護という現実にぶち当たっています。母も二カ月に及ぶ入院生活をしていました。
 しかし、そのことが自分にとっての両親への恩返しという気持ちが現れるのです。老人ホームの送迎をするときに、自然に感謝の念が生まれて運転中目頭が熱くなるのです。両親に育てられ、今の自分があることが限りなくうれしいのです。母に対しても入院中の出会いが何とも言えなくうれしいのです。
 両親は観念的な存在ではなく、親として、私の父母として今も生きていてくださることに熱い血潮が沸きあがるのです。師範の活動の原動力は、両親から培われた愛情の世界であることに間違いないのです。
 私の生き方の基本は、両親によって教育された心情を源泉とした愛情あふれる人生であると断言するのです。毎日が両親と向き合う今の自分が幸せなのです。それゆえ、介護は今まで育ててくださって感謝の気持ちでの日々なのです。